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Web Server Load Balancing with NGINX Plus

ラウンドロビン ロードバランシングは、クライアントのリクエストをサーバグループに分配するための、最も単純な手法の1つです。ラウンドロビン ロードバランサーは、グループ内のサーバのリストに沿って、クライアントのリクエストを各サーバに順番に転送します。リストの最後に到達すると、ロードバランサーはリストの最初に戻り、再び順番に転送していきます(次のリクエストをリストの最初のサーバに送り、その次のリクエストを2番目のサーバに送り、その後も同様に処理します)。

ロードバランシングの詳細については、「ロードバランシング:NGINX Plusを使用したスケーラブルなトラフィック管理」をご覧ください。

ラウンドロビン ロードバランシングの最大の利点は、実装が非常に簡単な点です。しかし、多くのラウンドロビン ロードバランサーは、必ずしも最も正確で効率的なトラフィックの分配を実現できるわけではありません。これは、すべてのサーバを同様に扱うこと(稼働中で、同じ負荷を処理中であり、同じストレージとコンピューティング能力を使用している)を前提としているためです。以下のタイプのラウンドロビンアルゴリズムは、追加の要因を考慮し、より効率的なロードバランシングを実現します。

  • 重み付けラウンドロビン – サイト管理者が選択した基準に基づいて、各サーバの重みが指定されます。最も一般的な基準は、サーバのトラフィック処理能力です。重みが大きいほど、サーバが受け取るクライアントのリクエストの割合が大きくなります。たとえば、サーバAの重みが3で、サーバBの重みが1の場合、ロードバランサーは1件のリクエストをサーバBに送るごとに、3件のリクエストをサーバAに送ります。
  • 動的ラウンドロビン – サーバの現在の負荷やアイドル状態の能力に関するリアルタイムのデータに基づいて、各サーバの重みが動的に指定されます。

NGINX Plusはどのように役立ちますか?

NGINX PlusとNGINXは、クラス最高のロードバランシングソリューションであり、Dropbox、Netflix、Zyngaなどの高トラフィックのWebサイトで使用されています。世界中で4.5億以上のWebサイトがNGINX PlusとNGINX Open Sourceを利用しており、迅速かつ確実で安全なコンテンツのデリバリーを実現しています。

NGINX Plusのロードバランサーは、デフォルトではラウンドロビン手法を使用しますが、パフォーマンスを向上させ、クライアントに返されるエラーを減らす機能を備えています。サーバがリクエストへの応答に失敗したり、エラーを返した場合、NGINX Plusのロードバランサーは自動的にリクエストを別のサーバに再送信し、設定された期間(デフォルトでは10秒)が経過するまでは失敗したサーバにリクエストを送信しません。また、重み付けラウンドロビンと動的ラウンドロビンの両方、またはNGINX Plusで利用できる、より洗練されたロードバランシングアルゴリズムを任意に構成できます。アルゴリズムの詳細については、NGINX Plus管理者ガイドの「ロードバランシング手法の選択」セクションを参照してください。

アプリケーションのロードバランシングにNGINX Plusを活用するメリットについて詳しく知りたい方は、当社EBOOK「ロードバランシングをソフトウェアに切り替える5つの理由」をダウンロードの上、詳細をご覧ください。

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