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導入事例:

ApigeeによるAPI管理をNGINX Plusへ移行し簡素化とコスト削減を実現

煩雑なデプロイメントとAPI管理の保守の問題を、NGINX Plusが一気に解決
本社
ビュデルスドルフ(ドイツ)
設立
1997年
事例
ソリューション
API管理
会社概要

Mobilcom-debitelは、ドイツ最大の独立ネットワーク通信プロバイダーであるfreenetグループの「デジタルライフスタイル」ブランド。

課題

既存の複雑なAPI管理アーキテクチャーをリプレースし、APIデリバリーパイプラインのパフォーマンスを改善しながら、保守コストも削減する。

成果

APIのトラフィック管理の大幅な簡素化

迅速な構成変更

デプロイメントと保守コストの削減

概要

Mobilcom-debitel GmbHは、ドイツ最大の独立ネットワーク通信プロバイダーであるfreenet AGの完全子会社です。Mobilcom-debitelは、1,200万人以上の顧客を抱えており、freenetグループの「デジタルライフスタイル」ブランドとして事業を展開し、パーソナルクラウド、MusicFlat、SmartHomeをはじめとする多彩なモバイル通信とデータサービス、およびその他の製品を提供しています。また、550を超えるブランドショップ、GRAVISストア、および小売業者や電子機器市場の幅広いネットワークを通じて、デジタルライフスタイル製品を求める顧客に専門的なコンサルティングを提供しています。Webベースのサービスとコンシューマーアプリケーションの多くは、Mobilcom-debitelのネットワーク内でAPIを広範に使用する必要がありました。しかし、Apigeeによって提供されていた既存のAPI管理ソリューションは複雑で取り扱いが難しく、結果としてAPIデリバリーのパイプラインに関連してエンドユーザーサービスの速度が低下してしまっていました。さらに、Apigeeではコンフィグ変更が監査されないため保守費用が高くなり、保守自体も困難になっていました。過去にNGINXをテストしたことのあるMobilcom-debitelのエンジニアは、NGINXのパフォーマンス、柔軟性、HA機能に非常に満足していました。既存のApigeeのデプロイメントをリプレースでき、高度な機能をさらに提供できることを確認できたことで、同社の進むべき道が明らかになりました。

Apigeeは高度なAPI管理プラットフォームでしたが、複雑で保守が困難でした。コンポーネントがあまりにも多いため、APIデリバリーパイプラインの速度が大幅に低下し、最終的にサービスのパフォーマンスが低下していました
– エンタープライズアーキテクト、フェリックス・コラーシ氏

課題

Mobilcom-debitelの既存のApigee API管理インフラ環境は、複雑で低速でした。複数のコンポーネントで構成され、Cassandraクラスター、Postgres、ルーター、管理ノード、メッセージブローカーがすべてHA構成で個別にデプロイされていました。そのために保守の負荷が大きく、Mobilcom-debitelのCI/CD(継続的統合/継続的デリバリー)パイプラインおよびバージョン管理システムと異なる複雑なGUIを使用する必要がありました。結果として、システムの管理と拡張が困難になっていました。オープンソース版のNGINXを過去にテストしたことのあるMobilcom-debitelのエンジニアは、NGINXがAPIリクエストのトラフィックを処理し、より高度な機能を提供できることを知っていました。NGINXを本番環境にデプロイすることで、保守コストを削減し、新しいAPIエンドポイントの追加や構成変更のデプロイを高速化および簡素化し、APIデリバリーパイプラインの全体的な複雑さを軽減できることは明らかでした。

ソリューション

Mobilcom-debitelのエンジニアは、APIトラフィック管理の課題を解決するため、オープンソース版のNGINXの使用経験とともにコンサルタントからの提案に基づいて、NGINX Plusを選択しました。次のような複数の理由からこの決定が下されました。

  • NGINX Plusには、サービスディスカバリー(マイクロサービスベースのアーキテクチャーでトラフィックを管理するために必須)やアクティブヘルスチェックなど、信頼性を向上させる強力な機能が多数含まれています。
  • CI/CD統合によって、コードとして組み込まれたアプリケーションのコンフィグが通常のソフトウェアと同様に提供されます。コンフィグをオンザフライで管理できる使いやすいAPIは、ダウンタイムを発生させることがありません。したがって、変更中にカスタマーエクスペリエンスが影響を受けず(NGINXリロード機能により実現)、ITは複雑な管理と保守から解放され、さらにMobilcom-debitelのエンジニアは独自のコンフィグを管理できます。
  • NGINX Plusは、APIデリバリーパイプラインを大幅に簡素化することで、ソフトウェアデリバリープロセスのパフォーマンスを向上します。
  • NGINX Plusのサポートチームは、非常に技術力が高く経験豊富なサービスを提供することで評価されています。
  • 必要な仮想マシンが33台から2台に減り、Mobilcom-debitelはダウンタイム無しで新しいAPIエンドポイントをデプロイできます。

現在、オンプレミスでデプロイされているMobilcom-debitelのインフラ環境は、SOA上に構築されたさまざまなソフトウェアシステムと、それらを特定のビジネス機能にバインドするマイクロサービスパターンで構成されています。フロントエンドでは、組織内のさまざまなエンティティ(セールス、カスタマーケアなど)によって使用されるアプリケーションが多数デプロイされています。これはSOAレイヤーと呼ばれます。サービスレイヤーは、Red Hat JBossで実行されるさまざまなサービスと、Springベースのマイクロサービスで構成されています。

Mobilcom-debitelは、このSOAとマイクロサービスのアーキテクチャーの上にリバースプロキシおよび認証レイヤーとしてNGINX Plusを採用しています。2つのインスタンスを本番環境で使用し、さらにいくつかのインスタンスをさまざまなテストやステージングの環境で使用しています。NGINX Plusと内部アイデンティティプロバイダーフレームワーク(OAuth/OpenID Connect)の組み合わせにより、入ってくるHTTPリクエストの承認と内部サービスのロードバランシングが処理されます。また、監視のため、NGINX PlusのデプロイメントがElasticsearch/Logstash/Kibana(ELK)スタックに接続されます。これを介して、Mobilcom-debitelのエンジニアはAPIデリバリーパイプラインの管理に不可欠なすべてのメトリクスを確認できます。

NGINX Plusによって、APIデリバリーパイプラインの全体的な効率を大幅に改善でき、さらにアーキテクチャー全体からいくつかのソフトウェアコンポーネントを削除できました。APIトラフィックの転送やアプリケーションリクエストへの応答に使用する基盤プラットフォームの管理、拡張、構成が容易になりました
– エンタープライズアーキテクト、フェリックス・コラーシ氏

成果

APIデリバリーパイプラインの大幅な改善

既存のApigee API管理ソリューションは複雑で、運用には複数のコンポーネント(2つのデータベースクラスター、メッセージブローカー、およびルーター)が必要でした。ApigeeによるAPIリクエストの処理では複数のコンポーネントが相互に関与する必要があり、そのやりとりすべてが応答のラウンドトリップ時間を増加させていました。NGINX Plusは、不必要なコンポーネントをすべて削除し、既存の変更管理システムにシンプルに接続することができます。NGINX Plusソリューションは、保守に要する時間を大幅に短縮し、APIラウンドトリップ時間を改善し、総合的なインフラの一部としてAPIパフォーマンス統計を可視化することで、APIデリバリーパイプラインの全体的なパフォーマンスを大幅に改善しました。

迅速な構成変更

Apigeeの管理には、毎回のコンフィグ変更で手作業を必要とする複雑なGUIを使用しなければなりませんでした。さらに、変更の監査に対するサポートがないため、コンフィグの変更がいつ行われたかを判断することが困難な場合がありました。NGINX Plusは、すべてのコンフィグをバージョン管理で保存することにより、これらの問題を解消しました。第一に、CI/CD統合によって、コンフィグをコードとしてパッケージ化して通常のソフトウェア(NGINXリロード機能でデプロイ可能)と同様に提供できます。この機能を利用して、Mobilcom-debitelのエンジニアはコンフィグ変更をダウンタイムなしで簡単にデプロイできるようになりました。第二に、NGINX Plusは既存のCI/CDパイプラインと変更管理システムに接続するので、既存のツールでの各インスタンスの管理が各段に容易になりました。

デプロイメントと保守コストの削減

Apigeeの既存のデプロイメントをNGINX Plusに置き換えることにより、Mobilcom-debitelは本番稼働のデプロイメントで使用する仮想マシンを33台からわずか2台まで削減し、全体的な保守コストを60%削減しました。また、Apigeeの保守専用に必要とされていたリソースの半分を減らすことができました。最後に、保守とデプロイメントの簡素化により、Mobilcom-debitelのエンジニアはダウンタイムなしで新しいAPIエンドポイントもデプロイできました。

Mobilcom-debitelについて

Mobilcom-debitel GmbHは、ドイツ最大の独立ネットワーク通信プロバイダーであるfreenet AGの完全子会社です。