定義やできること、セキュリティ対策まで解説します。
APIとは?
APIの定義
APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略称です。
ソフトウェアやアプリケーション、プログラム、Webサービスなどを相互につなぐインターフェースのことを指します。
インターフェースとは、橋渡しをする機能のことです。APIは、接続先のOSを呼び出したり、ソフトウェアやアプリケーション機能の一部を相互に共有することで、ソフトウェアやアプリケーションの橋渡しをする役割を担います。
APIでできること
APIを利用することで、主に次のことができるようになります。
・相互のデータと機能の共有が可能に
APIによって、アプリケーション同士などを相互をつなぐことで、互いのデータと機能の共有が可能になります。
・双方のアプリが機能拡張する
APIを用いてアプリケーション同士が連携をすることで、それぞれの機能を拡張させ、双方のアプリケーションがさらに便利になります。
・アプリケーション開発を容易にする
APIを用いれば、アプリケーション開発が容易になります。APIに従って処理を記述することで、プログラムの中身を知らなくてもそれが持つ機能を使用できます。APIを活用すれば、一から開発するよりも短期間、低コストでの制作が可能になります。
高速なAPIで実現できること~リアルタイムAPIとは~
NGINXの提供するAPIツールでは、ルーティング、認証、セキュリティの保護、データの応答、およびキャッシュを高いパフォーマンスで実現します。この記事ではリアルタイムAPIとは何か、それを実現するソリューションについてご紹介します。
API開発のフロー
APIを開発するには通常、次の6つのステップを踏みます。主なフローを見ていきましょう。
- 1.計画
APIの計画立案を行います。APIを用いてアプリケーションなどを開発するプログラマーなど、ターゲットを設定し、計画を立てていきます。 - 2.API仕様の設計とプロトタイプ作成
計画をもとに、設計に入っていきます。APIにはどのような仕様にするのか、データ通信は両方向なのか、一方向なのか、セキュリティ要件はどうするかなども確定します。設計に基づき、まずはプロトタイプを作成します。使ったプロトタイプを改良していきながら、APIの設計を進めていきます。より信頼性やセキュリティなどを高めていくことで製品化に近づけていきます。
- 3.API開発
プログラミングを行い、開発していきます。 -
4.テスト・検証
開発したら、実環境に近い場所でテストを行い、パフォーマンスを検証します。 -
5.公開
APIを製品として公開します。 -
6.継続的な監視 ・改善
API公開後も、継続的にAPIを監視 することが求められます。APIは橋渡しの役割を、セキュリティ要件もクリアしながらしっかりと果たせているかが問われます。継続的な改善を行い、よりユーザーニーズに応えるものにしていきます。
API開発者ポータルをセットアップし、APIのスプロールを防ぐ方法
API Developerポータルは、APIの検出と開発者のオンボーディングを合理化します。NGINXのAPI Connectivity Managerは、ポータルのセットアップを容易にし、APIの無秩序な拡散を回避することが可能になります。
柔軟なAPI運用の実現
APIを開発し、公開した後はAPI運用を行っていきます。運用を円滑に行うためには、柔軟性が求められます。
APIの利用ユーザーは、APIに対して自動処理を求めているため、もし変更をかける場合や定期的なバージョンアップの際にはしっかりと丁寧に情報提供を行っていく必要があります。また随時、ユーザー向けサポート対応も必要です。
日頃のAPIの監視 ・障害対応は基本的にベースとなる対応ですが、平時こそ柔軟に対応できる体制づくりがポイントになります。
API開発者と運用者の連携を強化する ~API Connectivity Manager~
クラウドネイティブアプリケーションは、マイクロサービス同士を接続する何十、何百、あるいは何千ものAPIで構成されています。これらを適切に管理し、運用するためのソリューションをご紹介します。
APIゲートウェイとは
APIゲートウェイとは、API管理ツールを指します。一つのサービスにはさまざまな機能がありますが、近年はさまざまな機能を個別に開発し、その個別機能をつなぎ合わせて一つのサービスとする「マイクロサービス」が増えています。
この個別の多数の機能を実現する方法には、一般的にAPI連携させて機能を追加していきます。
この多数の機能をAPI連携させるマイクロサービスなどの管理に役立つのがAPIゲートウェイです。すべてのAPIの呼び出しを受理してルーティングし、すべてのAPIを実行します。
APIゲートウェイを用いるメリットは、すべてのAPI通信を個別に管理する必要なく、APIゲートウェイと通信を行えばすべてのAPIを管理・運用できる点にあります。
APIゲートウェイとは? マイクロサービスにおける役割を解説
APIゲートウェイはマイクロサービスの構築において重要な役割があります。こちらの記事ではAPIゲートウェイとはについて、動画を交えてご紹介します。
API連携の脆弱性や危険性
API連携は、脆弱性を悪質なハッカーに狙われやすい仕組みであるため、注意が必要です。
そもそもAPIは外部から内部データへアクセスする仕組みでもあるため、悪質なハッカーたちの格好の標的になっています。
APIのセキュリティの脆弱性は、不正アクセスを招き、情報漏洩およびウイルス感染などにつながる多大なリスクがあります。
API対してよくある攻撃として、認証を狙ったものがあります。認証情報の不正取得や認証トークンの傍受などによって認証を突破して不正にアクセスし、個人情報や機密性の高い情報などを流出させます。
DevOpsに適した高度なセキュリティ機能でAPI連携の脆弱性に対応するソリューション
DevOps、クラウド、マイクロサービスの導入により、アプリケーションとそれを連携させるAPIの環境も多様化しており、API連携の脆弱性にどのように対応していくかを検討する必要があります。それらに対応するためのソリューションをご紹介します。
APIセキュリティとは
APIは、常に悪質なハッカーたちに狙われていると考え、特有のセキュリティ対策が必要です。では、どのようにAPIのセキュリティ対策を行えばよいのでしょうか。一般的な手法のうち、主な手法をご紹介します。
基本的に、APIの細部に渡ってAPIのアクセス制御が可能な仕組みを整えることが重要です。
WAFやWAAPの利用
WAF(Web Application Firewall)やWAAP(Web Application and API Protection)などを取り入れて、特にWebアプリケーションの脆弱性を狙う攻撃から保護します。
APIキーの利用
APIで接続した後、接続先のプログラムを利用する際に、APIキーという認証情報を送信します。すると提出した情報がキーとなり、アクセス制御が行われる仕組みです。セキュリティ強化のために必要な方法です。
トークンの利用
新しくAPIを利用したセッションを開始するごとに、毎回、識別用にトークンを取得します。有効期限内にトークンを使用して接続する必要があるため、トークン漏洩による悪用を防止します。
暗号化・署名の利用
通信の暗号化プロトコルの一つTLS(Transport Layer Security)での暗号化と共に、署名を要求することでセキュリティを強化できます。
APIで他社のソフトウェアに接続した後に、ユーザーは接続先のソフトウェアから暗号化済みデータを取得します。そのデータは暗号化済みであること自ら復号化して変更することで、利用者以外のユーザーが実行できない状態にします。
APIセキュリティとは? その重要性と効果的な対策を解説
巧妙化するサイバー攻撃に対して企業や組織がなすべきことは、その脆弱性を見極め、総合的なセキュリティ対策をとることです。そこで今回は、APIセキュリティの重要性と効果的な対策を解説します。
NGINXのAPI連携ソリューション
NGINXのAPI連携ソリューションは、開発したAPIを確実に保護しながら追跡、収益化につなげることが可能です。
APIゲートウェイとしての機能を有し、業界最速、最も信頼される高パフォーマンス性で、妥協のないパフォーマンス、信頼性、セキュリティをリアルタイムに実現します。
セキュアでハイパフォーマンスなAPIをクラウド、オンプレミス、エッジなどどこにでも実装可能です。
開発者向けの機能も充実しています。自動化ツールによりAPI開発者の開発工程におけるエクスペリエンスを合理化し、APIの検出およびデプロイ、オンボーディングを簡素化します。
開発者がAPIを管理し、きめ細かなアクセスやトラフィックを制御することで、統一されたセキュリティとコンプライアンスを確保します。